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とても良い

善とは何か?
善とは、続くこと。
悪とは何か?
悪とは、終わること。
やっと導き出した答え。

その答えに「よく出来ました」と「誘う」曲世。

ラスト、屋上で向き合う二人のシーンは震えた。
導き出した善の答えと相反することを、自分はしてしまう。
続くことが善であるのに、それを自分で終わらせようとしてしまう。
だから、善に頼んだ。言葉にはしていなくても、今までのストーリーを見てきた視聴者は全て理解しただろう。
自分で終わらせないように、「踏みとどまらせてくれ」と。
全てを理解してしまったからこそ、こんなに辛いラストはない。
そして、この想いを、考え続けてきたことを知らない家族が、それを見てしまったということが、本当に辛くて。

善と曲世が対峙するシーン。
曲世は銃を持っていなかったが、物語を「終わらせた」。
おそらく…善は「悪」を選び、自分の手で自分を「終わらせた」のだと思う。
曲世が生き残り、息子の元へ現れたのがその答えなのかなと。
この後、息子を「いい子」と言った彼女は、この子に、何をするんだろう。
それを考えるとまた恐ろしい。

アニメは「悪」を見せ、(個人的には)バッドエンドとなった。
原作はまだ「続いて」いる。
願わくば、原作で「善」となり、良きエンドとなりますように。

「考え続けた」良作でした。



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