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とても良い

鬼の糸が相手から正しい振る舞いを奪ってしまうと言うなら、炭治郎は相手に正しい振る舞いを取り戻させる役割を持っているように思えた

邂逅時、「癸なんて何人来ても同じだ。意味がない!」と炭治郎達を否定し、それでいて隊士として求められる働きが出来ていなかった村田は炭治郎達を先に行かせて自分は操られた隊士を抑える役目を買って出た。隊士の操り方を見つけ、操り鬼を見つけた実力を持つ二人を認めると同時に、自分の実力に見合った振る舞いを取り戻す

骨が折れるのも構わず操られていた隊士達。彼らはその苦しみから、糸から開放されることよりもとどめを刺されることを望んだ。その際に助けてくれとも言うのが本当に痛ましい。
そこで炭治郎は彼らを跳ね上げ糸で操れないようにする。これは素晴らしい策だけど、そもでも彼らは糸から開放されていないし、本来の振る舞いも取り戻せていない。結局、母蜘蛛から「役立たずの人形」として殺されてしまう

前回から変化の兆しを見せ始めた伊之助。今回もその路線は継続
村田に対してクソ猪と呼ばれたことに憤慨してしまったり、操られた隊士を前にすればぶっ飛ばすしか無いと考えるほどの短慮さを見せる。しかし、炭治郎の振る舞いに付き合う内に伊之助の中にも鬼殺隊士として求められる振る舞いが身についていく。炭治郎と同じ様に操られた隊士を跳ね上げたり、炭治郎と連携して首なし鬼を倒したり
最後には鬼が居ると知れば何も考えず突っ込んでいた以前とは違い、炭治郎を空中から強襲させるという搦め手まで実現した
伊之助はこの短い間に一人前の鬼殺隊士として成長できたようだね

鬼でありながら、母としての振る舞いに縛られていた母蜘蛛。彼女の仕出かしたことを考えれば同情なんてする余地はないのだけど、それでも死によってしか押し付けられた振る舞いから解放されることはないというのは何とも無情な話
そんな母蜘蛛に対して何かを察した炭治郎は苦痛のない干天の慈雨でとどめ。これは炭治郎が与えられる最大の慈悲と言えるのかもしれないね



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