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とても良い

垣谷とアントニオから見えてくるAIの使命と心の問題
垣谷は先生の使命を認めつつ心を尊重しない社会に反抗した。アントニオはオフィーリアの使命を叶えようとする自身の心を計り間違えた
彼らに対抗するディーヴァとマツモトにもAIとしての使命と心が見えてくるのは面白い構図

垣谷とアントニオ、二人は使命を研ぎ澄ますようにして望む答えを探すけれど、彼らが求める答えって既に存在しないんだよね
先生が苦しんだかどうかなんて他者に判る筈がない。オフィーリアが何を思って歌っていたなんて他者に判る筈がない
存在しないから、垣谷は似た言葉を使ったヴィヴィを求め、アントニオは自壊に至ってしまう

結局、アントニオは自分の手で一番大事なものを壊していたというのは悲しい話
彼はオフィーリアをサポートする使命に準じていたが、そこに自分の為だけに歌って欲しいという望みを含んでしまったが為に使命を超えた暴走をしてしまった
その暴走は心の存在を証明しているように思えてならないね

そしてディーヴァとマツモトは彼らが求める答えを持たないから自分のAIとしての使命と心を提示するしか無い
中でもマツモトの結論には驚かされたかも。時には足手纏い扱いしたヴィヴィをパートナーと認めた。自分の使命にヴィヴィの生存を含めた
だから7話でディーヴァを助け、今回もディーヴァの消失にショックを受けているのか……

また、永きを生きたディーヴァの結論には色々と思う所があるね
ヴィヴィはディーヴァの使命をヴィヴィの名で上書きしシンギュラリティ計画遂行の使命を実行後に使命の背反から崩壊してしまった
対してディーヴァはディーヴァのままに計画を遂行した。その上で歌姫としての使命も失わなかった
その理由はヴィヴィとの対話から「心を籠める」含め、答えが垣間見えた気がした

ディーヴァは歌に「知らない私自身の事も全て」籠めると言った。そしてヴィヴィには「私の歌に足りなかったものが見つかった」と言っている
ならディーヴァは、ディーヴァもヴィヴィも。そして歌姫の使命も計画遂行の使命も全てが己であると判断したのではないだろうか。だから背反も崩壊もしなかった
けれど、その心はヴィヴィに伝わらず。ディーヴァを失ったと感じる彼女が心を理解するのはいつになるのだろうね



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