最高の音楽に魅力あるキャラクター、独創的かつ親しみやすい世界観、声優の演技力、セル画時代後期の作画力、すべての点において、今後超えられる事のないアニメです。
数年ぶりに見直しての感想。
この作品の魅力は、
完璧なキャラクターや、絶対的に強いキャラクター、毎度大団円で終わらないことだと思う。
主要キャラクターそれぞれに秀でた面もあるけど、同時に欠点も存在して、それをちゃんと描いている点が良かった。
みてる側は、あのからくりはこうだったのかと答えを知っているのに、主人公たちは全く気づかず宝の持ち腐れ感じたりと歯痒い思いをさせられるが、
そのほうがより現実に近いと思う。
人は欠陥に魅力を感じるというが、まさにそれだと感じ、それぞれのキャラクターに愛着がわいた。
最近少年漫画系のアニメをみていたため、それらの王道テーマの正義、友情、愛情、信頼とはとことん正反対であったのもいっそ清々しい。
菅野よう子さんの曲も素敵です。
アクションとビバップ(音楽)、しかもジャズの組み合わせが斬新でいい。
舞台設定も、近未来?のSF要素も楽しめる。テラフォーミング、位相差空間、ゲートの存在、コールドスリープなど。年代設定はもっと先になりそうだが、このような未来がいつかじつげんするのかと想像するのも楽しい。
セリフ一つ一つにも含蓄やウィットがあって、細部まで何度も楽しめる大人のアニメだと思う。
SFでありつつどことなく近代っぽい雰囲気もある世界観がいい感じ。
セリフとかBGMとか色々渋くて癖になる。
アクションアニメの金字塔。
少々キザな台詞周りに、軽快でオシャレなBGMをバックにド派手なアクション。
基本的に1話完結型なのにびっくりするほどまとまってるストーリーに、終盤の大筋のストーリーの終わらせ方。非の打ち所がない。
さすがに画風は今(2018年)観ると古臭く感じるかもしれないが、そんなものを軽く一蹴する絶対的面白さがある。