エンジニアのHello worldではなく、ただの新しい世界にHello worldだった。
何回か世界観がひっくり返ったし、最後は「は?……あーね」となる。無限ループって怖くね?
ツッコミどころと言うか、若干だけど破綻している感じがするのは気のせいかな?
観る側に考えさせて穴を埋めて答えを出すタイプの設定と、ストーリー設計なのは何となくわかるけど、シルキーズプラスドルチェの美少女ゲーム「景の海のアペイリア」とかなり酷似した世界観にもかかわらず尺の関係か説明不足と、掘り下げの不足で不完全燃焼に感じた。
おまけに声優専業ではなく俳優・女優タレントを起用する最近の流行りは理解しているが、演技力と表現力に若干難ありで足を引っ張っている感は否めない。
あと、同級生のサブキャラが全然仕事していない添え物にもなっていないところもマイナス。
キャラデザ自体は「けいおん!」を彷彿とさせるかわいい系だけど、じゃあ何?って感じに留まっていたしね。
その辺りも含めてのストーリー構成やキャスティングにもう少し配慮が有ったら、もっと良い作品に仕上がったと思うな。
一度観たらもういいって感じの、限りなく駄作に近い凡作ってのが正直な感想だね。
やはり日本式3DCGアニメのカクカク動作には慣れない。
映像で魅せるシーンもあるため一概には言えないが、半分はドラマパートなので全編CGである必要はなかった気もした。
ストーリーはどこかで見た展開にオマージュマシマシだが、これといって駄目なところはなかった。後半以降のどんでん返しはよかったと思うが、このオチはSFに慣れていないと理解しづらいだろうな、とも思った。
総評は、「観て損することはないが人に薦めるかというと微妙。SFに慣れている人間ならそこそこ楽しめる作品」。
前半の恋愛要素は良かった…一行さんかわいい。告白のシーンとかもう最高よ
後半はもうずっとポカーンとしてた、ラスト1秒でひっくり返るというのは確かに事実だったが、納得かと言われると…
かでのこうじさん、せっかくかわいいキャラデザなのに、存在意義あるのか?っていう扱いで、制作側の意図が分からなかった…さすがにそれくらいは責任持って回収してほしかったなあ
後半の怒涛の展開に唖然とするものの考察すればするほどそのキャラのことを好きになれて良かったです。
テイストは恋愛要素多めで終わると思いきや。
SFチックなそれこそ河原で主人公が言ったセリフ「凄い不思議」な怒涛の展開とラストの横たわる主人公に喜ぶ瑠璃。「器を探していた」とのセリフの既視感。どこからどこまでがどの世界何だろう。今居る世界を疑いたくなる思わず「物語に入り込んでしまう」感覚。不思議な作品だなぁ。もう一度見たい(*´-`)