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全体
普通
映像
とても良い
キャラクター
普通
ストーリー
良くない
音楽
とても良い

主人公サイドに共感できないストーリー。
理由は「ドロテア」が
「妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する」というのは表向きで
体制護持を旨とする組織である、という実態が
透けて見えることだ。
これは1クール目の場面だが、敵将が退散するとき
追撃しようとするマーリヤを上官であるフリーが制止する。
その判断自体は妥当なものだが、戦死者を出しているのに
「我々は勝ったんだ」というセリフが出たことから
ドロテアの構成員が雑兵として扱われており
為政者の手駒でしかないという内実を露呈している。

マーリヤは、幼少期に集落で疎外されていて
組織が自分を受け入れてくれたから尽くしている
という経緯から(たとえるならブラックスワンのような)
武装勢力の一員という印象しかなく、ヒロインに見えない。
一貫して主張と行動に筋が通っているのは、ヴェロニカだった。
意見の相違はあったとしても、
ヴェロニカの言葉には共感を示す必要があったはずだ。



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