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良い

最初は真昼が周に甘えたから、今度は真昼が周を甘やかす番。真昼も周の弱さを知って、それを包み込んであげたい、彼の弱さの拠り所になってあげたいという欲求が「私にくらい甘えてくれても良いのに」という言葉に滲み出ているように映った。

それはきっと真昼を取り巻く小さな世界の中に、周という存在を全て閉じ込めておきたい、全てを知っておきたいという独占欲ような庇護欲のような表れなのかもしれない。

だけど、そんな甘えて欲しいという真昼の言葉を恥ずかしがって突っぱねてしまう周は純粋で強情。天使な真昼を傷つけたくないからこそ、過剰に自分自身も純粋であろうとする周は、真昼の思わせぶりだけど、恋人らしい誘いにも過剰に反応してしまう。その一方で、真昼はそんな周の反応に嬉しくなってしまう微笑ましさがあって。

大人の階段を昇るような兆しさえある二人の雰囲気だけど、一方では、どこまでも子どもっぽい純情な幼さを滲ませているのが二人の二人だけの世界として映るものだった。



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