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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

序盤から秋乃さんが動きまくる映像をぶん投げられていきなりすごい衝撃……。昨今の3Dと作画を組み合わせたハイパワーアニメーションとはまた別種、どちらかと言えばシンプルで線が少ないけれど「ドタバタ」なアニメーション(パンフレットの板津監督の言葉を引用…)が終始展開されていて、映像面では全く見飽きることが無かった。

一番印象に残ったのは画家のウーリーさんとネコくんまわりのエピソード。バーバリライオンくんのカップルをはじめ、今まで秋乃さんが関わってきた、積み上げてきた関係が全部ここに繋がってきて……少し前のエピソードでコンシェルジュの丸木さんが長年積み上げてきたお客様との信頼関係を軸に香水を探し出して……というお話があったけれど、秋乃さんだってちゃんとお客様との関係を積み上げられているんだぜ……コンシェルジュ失格なんかじゃないんだぜ……!って思わせられるんだよね。
「これは、妻と、私だ」
ここのツダケンの震え声で揺さぶられていた感情が一気に決壊してバチボコに涙腺がやられてしまった……。

Prodcution I.Gが制作しているらく魔女やこの作品等の、宣伝をバチバチに打つわけでもない、メインキャストは本業声優で占め芸能人を起用しない、とは言えオタク層にマス受けもしないであろう内容の劇場作品。中々ニッチで大受けは難しいんだろうけれど自分はすごく楽しんで観れているので、なんとか今後もこの系統の劇場作品が観れることを願っております。



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