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全体
普通
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
普通
音楽
良い

最終上映なので観に行ってきました。正直、噂に聞いていたよりも私はちょっと好きになれなかったです。
セキュリティの仕事をしていることもあり、どうしてもこういう「AI」を題材にした作品には斜めから見てしまい・・・。

スタッフコメンタリー上映だったので、そこで細かい描写について監督のこだわりが聞けたのはとても良かった。
自分はあまり作品中の「月」に着目していなかったのですが、「月」を中心に細かい描写や、最後の天(月)に向かってビームのようなものが出るシーンはかぐや姫を連想させるような演出だったそうです。ここで満月になるように逆算して描かれていたとのこと。言われないと気づきませんでした。

個人的に気になったのは、ストーリーの違和感です。変にリアルな分、おいおいそれいいのか?といった点がいくつもありました。
例えば、ハッキングのシーン。まず、いかなることがあろうとも「ハッキングをするAI」はいくら感情を持とうとも、それは人類にとって脅威です。「感情を持ったAI=素晴らしい」といった取り扱い方には甚だ疑問です。さらに、「許可なしで学校でテスト」、これはまずありえません、というか意味がわかりません。企業に勤めている限り、こうした実験には承認や国への申請などが必要不可欠では?作品中、国のAIへの力の入れようがわかることから、まずこの許可なしという前提に違和感がありました。
そして、最後の会社に侵入して拉致するシーンですが、普通に不法侵入です。やりきっている主人公や、主人公の母親はなんでそんな満足げなのか理解できません。しかもお咎めなしなのも理解できません。いや本当に最後の部分は「主人公がAIを救って大団円」を壮大に描いているだけで、倫理的に見たら普通に無理があると思いました。
あと、アニメによくいる「物分りがいい重鎮(=会長)」の存在も納得できません。会社に許可なしでテストをする従業員ですよ、国に訴えられたら会社存続に関わることです。そんなことをしでかした従業員を許す偉い人が偉い人であるわけないと思います。

ちなみにフラ・フラダンスを先に見たので福原遥さんの声にすぐ気づきました。声優は豪華で満足!



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