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偽物がそれでも本物に匹敵するには己の弱さを受け止めて確固とした意志を持つしかない。これは『化物語』におけるメッセージの敷衍だろう。貝木は「詐欺師」と自己を規定するほどに偽物であることを本気で背負い込んでおり、手を引くが別に敗北などしない。しかし貝木が「劇的」であること、消費的かあるいは刹那的な生を求めるのに対して戦場ヶ原は自分のこれまでの人生を丁寧に見つめる。あるいはその「つまらなさ」も偽物の受け止めるべきものなのだろうか。



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