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とても良い

原作でもこの話のスケール感が大きくて、クラウスさんの掘り下げ話としても一番お気に入りの話だった。
「世界と世界のゲーム」として、プロスフィアというチェスを拡張したようなゲームで異界の顔役と対戦するという話だが、その話のハッタリ具合が素晴らしくてよくこんな話を思いついたものだと思った。
レオの引っ越しやザップの日常、スティーブンの掘り下げなど他にやるべきこともちゃんとやっていて、画面の情報量が多いのも非常に魅力的。
冒頭で山川さんという日本人にオンラインチェスで負けているという描写をわざと入れることで、クラウスが強キャラだけど世界最強ではないという作者からのメッセージになっており、それが魅力にうまく繋がっている。
話そのものは、不死の薬(エンジェルスケイル)の出どころを探るための手段として、手掛かりがないから、プロスフィア対戦で異界のドンから手掛かりがないところから手掛かりを得るという反則みたいな物語を非常にうまく繋げてるところも面白い。
脚本は原作に任せて、アニメは全力で美術や作画に振り切ってるところが凄い。
プロスフィアの中身についてはほぼ舞台装置みたいなものなので戦術など描かれないが、もし描けるとしたら1話完結で扱うネタじゃないだろう。
その点が作者の力量の限界か、作者の天才的な取捨選択なのか紙一重なセンスが光る回。



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