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良い

巨人を駆逐することに全力を掛け生きてきたエレンがあのように諦めの言葉を発してしまうのは衝撃的

エレンとヒストリア、どちらにも父親の罪が提示され、同時に父親から願いを押し付けられる
エレンの父親がレイス卿一家を殺し巨人の力を奪ってしまったことで、人類にとって地獄の世界が決定した。それでいて何らかの思惑でその力をエレンに託した。その日からエレンの復讐の日は始まった。
ヒストリアもレイス卿の身勝手で生まれた上で、母と名を奪われ孤独な日々が始まった。それが今になってレイス卿からエレンを喰って人類を導けと要求される。

どちらも本人の知らぬ所で運命が決まり、責任を押し付けられた。それが人類の命運にかかわる話なら拒絶なんて出来やしない。
特にエレンについては王家の血を引かない自分が巨人の力を持っていることで人類を救えず、更にヒストリアがエレンの目的である「この世から巨人を駆逐する」と言及する姿を眼の前にしてしまう。それはエレンが言うように「俺は要らなかったんだ」と諦めてしまうには充分すぎる現実。
同時にヒストリアはレイス卿から押し付けられた運命を「私の使命」と受け入れ、自らの手で注射針を腕に突き立てようとする。
その流れが変わったのはいつかのユミルの言葉であり、無抵抗で喰われようとしているエレンの姿。誰かから押し付けられる運命を良い子みたいに受け容れるなんてクリスタとして認められても、ヒストリアには認められない。
ここでエレンを喰わないのはどう考えても正しい選択ではない。けれど、ヒストリアは良い子みたいに誰かが求める自分になる道を拒んだ
鎖を解き、全部ぶっ壊してやると叫ぶヒストリアの姿はとても凛々しさに溢れている



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