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良い

パラディ島もマーレも騙し数多の命を磨り潰したジークの行動の原点が親の愛を欲する子供らしい感情に有ったという衝撃
グリシャはエルディアを悪だとする価値観を押し付けられた事に反発した。だというのにそのグリシャがジークに別の価値観を押し付けるという……
愛情を求める子供の苦悩が見えるような回だった

祖父母と両親。それぞれが押し付けてくる価値観に対して相手が喜ぶ回答を返すジークの姿は模範的な子供であるように見える。一方で訓練ではドベであった点からはジークの原動力が家族に褒められたい、愛されたいとの感情が全てである点が透けて見える
だからこそ、結局は自分をエルディア復権の道具としか見ていないグリシャに絶望する

そんなジークに優しく接して似た者同士だと言ってくれたクサヴァーに親近感を覚え、遂には両親を告発する動機となったのは当たり前だったのかも知れない
一方でクサヴァーもジークに不慮の死を遂げた息子を重ねていたという構造
誰も彼もエルディア人に生まれたことによって不幸となり、自分の人生を嘆いている

「生まれてこなければ苦しまなくてよかった」という極論。それを支える親への否定
その考えをエレンが肯定していたのは衝撃的。母を無残に殺された恨みから巨人との戦いに身を投じたエレンが、そもそも生まれてこない事を救済と考えてしまうのは自分の人生全てを否定しているようにも思えるのだけど……



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