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とても良い

こういう主人公本当に好きなんだよね
助けようと思っていた相手に理想を砕かれ、親友や親代わりからは現実を突きつけられる。何もかもが「もう辞めろ」と促してくる
それでも顔を上げて理想を目指し続ける主人公って本当に好き

セオトの叫びによって自分の愚かさを痛感したレーナ。彼女がこの回で求められるのは理想を諦めて現実に準じろという点。それくらいには前回までの彼女はスピアヘッドの面々を人間として見ていなかったし、それへの自覚がなかった
一方で暴言を吐いたセオトにも罪悪感があって、レーナとの繋がりを修復する事を求められるとは驚きだったかな

これまでは空間的隔絶よりも白系種と有色種という精神的隔絶によってレーナとスピアヘッドは交流不調になっているように思えたのだけど、セオトが慕っていたらしい狐の隊長のように白系種の中にも86と一緒に戦った者が居たようで
白系種と有色種が完全に交わらない位置にいる訳ではないなら、空間的隔絶を超えれば精神的隔絶も超えられるのかも知れないと思えた

レーナがアンリエッタやシンエイから突きつけられているのもそれに関する点だね
空間的に離れているのだから何も出来ない。それに心を痛めていたら精神を病んでしまう。なら空間的にも精神的にも距離を置くしか無い
それは何もおかしな事ではない。それでも自分の過ちと向き合い、「卑怯なままで居たくない」と抗ってみせたレーナは素晴らしいね

セオトとの会話では隔絶が劇的に改善されたわけではない。スピアヘッドからは対等とも仲間とも思われない。それでも今の自分はそういった立ち位置に有るのだと自覚してレーナはスピアヘッドと向き合うと決めて名前を知った
改めて彼らを人間扱いしようとし、挨拶をやり直した。それはきっと新たな始まり

名前を知るとは相手を人間として扱う意味であり、例え死んだとしてもその名前を覚えている限りその人は死なないのかも知れない。シンエイがしているのはそういう行為
だから彼が兄の名前をレーナから聞いて口角を上げてしまったのは、顔すら思い出せない兄を死なせていない人が居たのだと知った喜びだったのかもしれないね



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