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とても良い

停滞の終わり、歩みだしの始まり
沢山走ってようやく話し合えた夾と透。透は夾の発言で関係が終わったと感じた。終わったなら終わったものとして引きずってはいけないと思ってしまった
その認識は間違いだと透に万感の思いと共に伝えた夾の言葉は良かったね

夾は透の事故で大切な人を突如失う理不尽さを思い出した。理不尽さは何もかも終わらせてしまう事を思い出した
だから夾は透を傷つける時間は終わらせると宣言した。透と共に居る日々を始めたいと言った
終わりが終わって、始まりが始まるとても尊い一瞬

それがまた別の終りと始まりを呼び寄せる流れは何と表現するのが良いのか……
十二支の宴は終わり絆は消えた。十二支だった者達は大切にしたい者達との絆を本当の意味で始められた
それは哀しいのだけど、同時に喜びも含んでいる。だから複雑な感情に涙を流してしまうのかもしれない

孤独を厭い動物達との不変を求めた神様
終わりを受け入れるのは恐ろしい。だから終わりのない日々を求めてしまう。でも、猫が求めたのは終わりの後の始まりなんだよね
でも、かつて楽しくない日々があって今が楽しい者にとっては簡単に受け入れられる言葉ではない
受け入れるにしたってとても長い時が掛かる

そう考えるとこの物語は神様が不変の日々から抜け出して、新たな始まりを受け入れるまでの物語だったのかもしれない
慊人が自分の意志で宴を終わらせて、十二支達に新しい人生を始められるようにした
一方で、それは慊人自身にも新しい始まりを手に入れさせるのだと、抱き合う透と慊人を見て思ってしまった



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