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良い

街を破壊する怪獣優生思想操る大怪獣。これは本来ガウマが対峙する筈の因縁
正義の味方でも何でも無い蓬達が戦う事になったのは偏にガウマとの絆があったから。そういった繋がりこそシズムが否定する縛りであり、繋がりこそ蓬が肯定した不自由だったのかもしれないね

瀕死でありながら戦場に来たガウマは最初「詫びと礼を入れに来た」と告げたが事情を知らない暦には通じない。だから代わりに「余計な真似をしに来た」と言い換える
その瞬間に彼らが戦う理由はガウマの因縁によるものではなく、自分に出来る事をするという単純なものになる
だから出自も背景も異なる者達が合体できる

蓬達も、そして怪獣優生思想も全ての力と思いの丈を込めての最終決戦は迫力に満ちていたね
カイゼルグリッドナイトだけでなくダイナゼノンもダイナレックスも総動員しての全力勝負!からのグリッドナイトと力を合わせた、前作ラストを思い出させるような最後のパンチは気持ちいいものだったね

シズムが目指したものが縛られ無い状態であるなら、蓬が手にしたのは縛られ有る状態
縛りがあれば思うように行かない事なんて幾らでもある。南さん係になってしまった蓬とか、コスプレ喫茶に後ろ向きな夢芽とか
それでもその状態は無いではなく有るなのだから、それはきっと自分の何かを満たしてくれる

怪獣は今度こそ居なくなり、ナイトやゴルドバーンも去った日常。そこで蓬達に残ったのはガウマによって齎された絆と思い出
本来は否定的な意味で使われることが多い痕が、蓬達が手にしたかけがえない絆を証明する一助となる
記念写真の後に互いの顔を見て吹き出してしまう二人の様子からは彼らが手にした不自由な平和の尊さを感じられたね



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