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良い (4.0)

詩羽が倫也の前で見栄を張ることはこれまでの描写から明らかだけど、今回はそれが特に顕著だった。詩羽がそうなった理由は倫也がラノベ作家である自身に強い憧れを抱いていたのが切っ掛けなんだろうな。そんな詩羽が倫也の前で本心を明らかにしたのは朝の別れの場面ではなくてタイピング時の発狂じゃないかと思う。作家は登場人物に自身を仮託するとか言うけれど、最後の涙目になりながら「作家はファンに本気になっちゃいけないの」の発言はどう考えても詩羽自身の言葉だよなぁ

詩羽が以前書いていた「恋するメトロノーム」最終巻だけど、これって作品に自身の想いを乗せて倫也に告白しようとしていた流れなんだろうな。そんな感情が有ったからこそ先に倫也に見てほしかったんだろうけど、倫也はラノベ作家である詩羽に憧れているからこそ求めていた答えを返すことはなかった訳で。そう考えながら詩羽のあの発言が「私はあなたに」とかじゃなくて「作家はファンに」となっているのを見ると本当に様々な感情がこもった発言だったのかなと思う

加藤のムッとした表情って今後の展開を思い出しても非常に珍しい。コレを見ると加藤が倫也をスッキリした感情で送り出したわけではないってのがはっきりしてるんだけど、倫也がそれに気付くことはないんだろうな……



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