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良い (4.2)

鉄男は教頭の発言から悩み出してしまったわけだけど、これまで語り合いによる理解を重視していた彼らしからぬ行動。ひかりたちから距離をとるために準備室のドアを閉めるシーンなどはそれが顕著になっている。
対してデミの事を理解するためにまずはお互いの考えを話し始めた佐竹達、事情を理解するため早紀絵に話を聞きに行こうとひかりが屋上のドアを開けたシーンの差は何ともこの作品らしいなぁと思える描写だった

特に佐竹達なんて特別にデミの事を理解しているわけでもないし、これまでひかりたちの問題に関わっても来なかった。そんな彼らが教頭の発言からこうして話し合ってデミを理解し直そうとしたのは、やはり鉄男による頑張りの影響が大きいんじゃないかなと思えた。鉄男を慕う佐竹と太田、雪と和解できた木村と井森。鉄男が居なかったらあのメンツで話し合うなんてありえないことだったろうし
井森の「あいつらのこと全然知らない」なんて発言は裏を返せばもっと知りたいの意味になるし

ドアを閉め生徒たちに壁を感じていた鉄男の心をこじ開けるのが動画メッセージだったことはちょっと面白い。雪たちから日頃の感謝を伝えられ、更にはひかりが鉄男の頑張りを肯定する言葉を直接送ってくれるとは。ここまでされるのは教師冥利に尽きるってもんだろうね

また、教頭は賑やかに話し合うひかりたちを見て考えを保留に。そもそもこの人って当人からの相談もないのに悪影響があるのではと心配したり、デミの事を亜人と呼んでたりとデミに対する理解がないのは明白。発想そのものは間違ってはいないんだけど、ひかりたちにとっての最善ではない。
そんな教頭の心を動かした生徒たちの行動はやはり素晴らしいとしか言いようがない



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