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サブタイトルからスマイリーのお当番回と思ったら、マダム44のお当番回だったような気がします。
そして、物語の中でのベリィの立ち位置を示しているエピソードでもあったように思いました。

マダム44は真意が汲み取りづらいキャラクターに感じました。まさに、同じ面を地球に向け続け裏側を見せない月のようです。アバンの「人間は皆、月。誰にも見せたことのない暗い面を持っている」というモノローグは、それを表しているように思います。
「カーニィは恋人だったのか?」「探偵団にいる理由は?」と聞かれても、マダム44は返答をはぐらかします。一つだけ言えることとして言ったセリフは「悲しみは一人でも十分に味わうことができるけど、喜びを十分に味わうためには誰かに手伝ってもらわなくちゃいけないの。だから皆といることにしたの。」ということでしたが、会話の流れ的にも、表向きの答えのように感じます。
裏側(真意)は何かというと、別れ際の「月が綺麗ね」という台詞に込められていたように思います。
夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したエピソードがありますが、それを踏まえると「カーニィの事を愛していたのよ」とベリィに伝えていたように思えます。「謎は多いほうが楽しい」というマダム44の茶目っ気ある答え方のような気もしました。

マダム44の解釈には間違いがあるかもしれませんが、二人のやり取りからベリィの立ち位置が浮かび上がってくるような気がします。
マダム44はベリィに対して隠していた気持ちを「月が綺麗ね」という言葉で表に出したように受け取れました。また「誰にでも心に鍵をかけて警戒しているような子」だったハックはベリィと会って変わったとマダム44は言っています。
これはベリィが隠れていた裏側を表に出したという意味に思えます。
トムソーヤ島には裏になにかあることが示唆されていますが、ベリィがその裏側を表に出す展開を予感させるようです。

マダム44もスマイリーも「誰どころか、何にでもおせっかい」とベリィを評します。このおせっかいはベリィの好奇心から来ているように思います。
不調な右目で見えたハックを追いかけたり、消えたアバターやドローンの持ち主に興味を持ったり、マダム44に「カーニィは恋人だったのか?」と踏み込んだ質問を投げかけたりするのも、好奇心ゆえと思います。
ハックやフィンはアバターの消失やドローンの持ち主に興味を示していませんでした。
「主観(ハック)」でも「客観(フィン)」でも無い「好奇心(ベリィ)」が物語の歯車を回している事を示しているようにも感じました。



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