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間違っている事が許せない、自分が正しいと思う事ならば世界もそうあるべきだと考えたり、説明しなくても周りは分かるはず、分からないならもういいと思ったり、どこか周りの”世界”に対して甘えている、”自分”と”世界”の境界が曖昧で分離していないようにみえる瑞穂。

赤ちゃんは泣くだけで周りがよしなにしてくれる事を必要とする、”自分”と”世界”が一体でないと生きられない存在ですけど、成長して経験を積むにつれて”世界”は自分の自由にならない存在であり、自ら動かなければ、言葉にしなければ望んだものは手に入らない事を学んでゆく。それが自立していくという事だと思うけれど、「分かってるけど自分じゃどうにもならないの」と言っていたように、瑞穂は成長の過程で何かトラウマを抱え、”自分”と”世界”が分離する事が怖くなって一歩踏み出せずがんじがらめになっていたのかもしれません。

けれど「どうせ僕達に世界は変えられないんだ。だから大丈夫だよ。」という長良の台詞にあるように、追い詰められて自分がめちゃくちゃにしたはずの世界が何にも変わっていないのを目の当たりにして、瑞穂は初めて”自分”と”世界”は別物なんだとはっきり実感出来たのかなと、そう感じました。



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