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人として恥ずかしいことではありますが、正直なところを申し述べますならば、颯太がいったい過去の自分のどういった言動に責任を感じ悔いているのか、自分にはわかりませんでした。
あれでしょうか、いじめを見過ごすことはいじめに加担すること、ということでしょうか。
しかし、あのとき颯太に何ができたかというと、何もできなかったと思いますし、何かしたとして、それが良い結果をもたらす保証などなかったと思うのです。
あるいは、何もせずにセツナから逃げたことでしょうか。
しかし、他人の病んだ心の問題に首を突っ込むことは、よほど自身が頑健でなければ、病人がもう一人増えるだけではないでしょうか。最後に自分を守るのは自分だけ。自分を他人の犠牲に供さないために逃げるのは、責められるようなことではないと思うのです。
颯太はまだ若いですから、「自分にはもっと力があるはず」と思ってしまうのも、自分の過去を振り返れば、わからなくもないのではありますが。



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