Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

モリアーティが3人いたとしたら。
そんなIFからスタートした今作。
モリアーティ目線で描かれた物語だったからこそ、
彼らがただの殺人狂なのではなく、
英国を想って、いや、憂いて起こした
事件だったのだなと、最後まで見て思った。

原作はまだ続いているから最後のほうは
アニメオリジナルだったのかな?
ラストが近づくにつれ、モリアーティ自身に
ヘイトが向くように市民・貴族を操作する物語は、
某ギアスの皇帝陛下のラストへの展開を思い起こして
しまった。
敵であり、良きライバルであり、そして友人である彼に、
自分の生死を預けた展開も含めて。
あの川へ飛び込む二人のシーンは、
小説シャーロックホームズでライヘンバッハの滝に
二人で落ちていった最期をイメージしたんだよね、きっと。
その終わり方も個人的に原作リスペクトを感じて
好きだった。

小説シャーロックホームズはここで幕を下ろすけれど、
この憂国のモリアーティは、二人の物語がまた続いて
いくようなエンディングになっていたのも、
「生きて償え」というシャーロックの想いを反映してのことなのかなと感じる。
多くの命を奪ったモリアーティの行動は、たとえ英国のためであったとて許されることではなく、
それを死んで償うことを一番に望んでいたモリアーティに
生きて、一生それを背負って生きていく辛さを与えたのかなと。
そこからまた生まれる物語もいつか観てみたい。

ストーリー良し、世界観良し、絵も最後まできれいで良し。
良いアニメでした。
原作追ってみたくなっちゃったなあ。



Loading...