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とても良い

今回の戦いでブチャラティとペッシは離れた場所で釣り糸を介して駆け引きを行うわけだけど、その糸はスタンド能力だから普通の人には見えない代物。
今回は釣り糸のように見えない何かを通して伝わるものが盛んに遣り取りされた内容だったように思う

冒頭、列車から落ちかけたプロシュートを咄嗟に釣り上げたペッシ。その重さからブチャラティも居ることを知るが、二人がどんな状況かは判らない。
プロシュートは確実に殺したはずのミスタが生きていた事にようやく可怪しさを感じるが、そのスタンドがブチャラティに何を伝えていたかは判らない。だから糸を狙う攻撃手段を読めず敗北する
糸の重さが軽くなり老化現象が解けかけたことでペッシは落ちたのがブチャラティではなくプロシュートだと知る。しかし、同時に老化現象が復活したことで落ちたプロシュートが命懸けでスタンドを維持していることも知る。姿は見えなくてもプロシュートの教えがペッシの中に蘇り、これまで彼の中に蓄積されたプロシュートの言葉が形になり彼に覚悟をつけさせる心の力になる。

一方のブチャラティも繊細な糸捌きで真に用心すべきスタンド使いが他に居たと知る。ここでブチャラティは姿の見えないペッシが簡単に倒せる相手ではなく、相手以上の覚悟を見せなければ勝てないと理解する
ここからの駆け引きは凄まじい。釣り針から心臓を守るため、自身をバラバラにして何もしない覚悟を決めたブチャラティ。ブチャラティの奇作に対して一度は慌てるものの、プロシュートならこう言うだろうと見えない言葉をきっかけに探索を続けるペッシ
ペッシの覚悟は凄まじく一時はブチャラティを死の淵まで追い詰める。しかし、ペッシを助けたのが見えないプロシュートの存在であるなら、追い詰めたのも又見えないプロシュートだった。

プロシュートに危険が迫っているかもしれないという想いは止め方が判らなかった列車を止める力になるが、それがブチャラティには起死回生の幸運となってしまう
そこからは見えなかったものが見えてしまう状況。対峙する段階ではブチャラティに凄みを感じさせる面構えだったが、殺す前に「ぶっ殺す」と発してしまう先走り、死ぬ前に仲間を殺そうとする底の浅さ。ブチャラティにはペッシが敬意を払う敵ではなくただのゲス野郎であったと知れてしまう

結局ペッシは一人前のギャングになりきれなかった自分に負けてしまったのだろうね



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