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良い

なんだろう……、とても不思議な回
怪獣は現れても実害ははっきりせず、怪獣を暴れさせる筈の優生思想は遊んで過ごす。夢芽の姉に関する手がかりは得られず、暦は八つ当たりの石も投げられない
何もかもがしっくり来ない

色を塗るだけの怪獣は巨大化しても積極的な破壊はしなかった。危険性が見えないから問答無用で殺す事への罪悪感が顔を出す
これまでは怪獣は街を壊すから、人々を守る為に怪獣を倒す使命を掲げられた。けれど、相手が無害ならそうは行かない
あの怪獣相手では戦う理由が崩れてしまう

でも、まだまだ普通の少年少女である蓬達には積極的に怪獣を殺す理由は中々無い。ガウマもそれに呑まれてしまうから増々おかしな空気になる
結果、ガウマは怪獣を倒せないどころか操れもしないし、見張るはずの怪獣も逃してしまう
有るべき形が散々に崩れてしまう

そんな時に蓬が教えを乞うた相手がナイトだね
探す方法やら長物の扱いとか滅茶苦茶な部分はあるものの、怪獣の捉え方について迷いは無くはっきりした信念を持つ
それは怪獣を倒して良いか迷う蓬にとって良い指針となるわけだね
蓬は今回の怪獣に心が有るのかという点ではなく、このままでは夢芽が危ないという判断に基づいてキャノンを発射出来たのだろうね

それにしてもしっくり来ない回だ……
怪獣を暴れさせる事が目的のシズムは仲間が怪獣と会わないように妨害していたし、怪獣使いしか出来ない筈の怪獣を操る術を蓬は掴み掛けた。ちせの持つ種は何かの形を取り始めている
倒される前に怪獣が自分を見たのを「錯覚だといいんだけど」と俯く蓬。その言葉通り、形のはっきりしない恐れが幾つも広がっているような回だった
それだけにデートの誘いが成功したかのようなラストの蓬と夢芽の遣り取りは逆に良く見えたのだけど



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