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良い

自由になっても限られた資源の中では進める距離も限られる。
そんなシンエイ達を立ち止まらせた大きな川。それはまるで三途の川を前にして逝くか戻るかの選択を突きつけられているかのよう
レーナは登場しなかったけど、それは今回の内容が死者の国に程近い場所で繰り広げられる関係だろうか

死の任務を潜り抜け兄を弔った今のシンエイはどこか空虚。でも、その空虚さが年相応の少年さも見せているようで複雑になる……
他のスピアヘッド隊員達は少年少女らしさを持ちつつ日常の中に死の戦争を組み込んでいたように思うのだけど、兄に殺されたかけたシンエイは最初から死の国に半身を置いていた
兄の呪縛から開放された事でシンエイの心の行く先は無くなってしまったのだろうか

それでもシンエイが生きている自分を預けられる存在となったのがレーナの筈なのだけど、彼女とは完全に離れてしまった。だから今のシンエイは生に背を向けて死に歩いているようなものなのかもしれない
これまで86の仲間達を葬送していたのはレギオンに脳を取られない為だったけど、今回の葬送はそれとは別。完全にシンエイが死神となってしまったように感じられたよ

シンエイやスピアヘッドを最初からずっと見守り続けたファイド
彼の中に留められた記録は戦いに身を置くしか無かった86がいかに普通の少年少女であるかを教えてくれると同時に、厳しさを増す戦況の中で少年少女が何を失っていったのかが判るようになっている
いわばスピアヘッドの生き字引であるファイドが壊れる時は即ちスピアヘッド崩壊の時であるように思えてしまうが……



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