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yuppe
@yuppe

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とても良い

「姉の分まで生きて」
姉が死んでからそう言われてきた七海燈子は、自らが姉のように振る舞い「変わる」ことで、何とか自分の存在価値を保ってきた。仮の「特別」を身に纏った彼女は、本来は「普通」なはずの自分とのギャップに悩みながら「普通では人から求められるはずがない」と、仮の姿を演じ続ける。そこに現れた「普通」も「特別」もない、他人に対して何も特別な価値判断を持たない「ようにみえる」彼女。彼女はただ燈子を受け入れる。
「やがて君になる」は燈子が過剰な価値判断への自己意識から免れ、侑のように「特別」や「普通」など性質の如何を問わず「人は人を受け入れることができる」ということを知る物語かな。だとしたら、侑にも何かしら欠けた要素として「他者への特別な感情の欠如」というキャラクターを持たせることは理にかなっている。というか、本作の良さはそのお互いが求めるものの救えなさから生まれる可能性にあるのではないか。



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