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良い

松原さんとセレジアの会話から漂う信頼感。特に何という話をしているわけでもないのに、とても心地の良い空間に思える。安心感だろうか。一見突飛な新設定でも強い共感を起こすほどに、考え込まれたベースとなる設定が組まれており、それが明瞭だからこそ、自然な追加設定ができる。要は、松原氏はそれほど真剣にセレジアの世界と向き合い創っていることを確信できた。自分たちのためではなく、被造物のための娯楽を組み入れる、という発想もセレジアたちを大切に考えていることの現れか。

一方で颯太は鹿屋に連れられギガスマキナに搭乗。どうしようもないことに悩んだり公開したりしている颯太に腹立った様子。元の世界で自分がそうだったからこそ、考える余裕のできた鹿屋は颯太に語りかける。世界を救うためにやらされていた諸々も、自分にしかできないことならまあいいか、と思ったように。済んだことを嘆くよりも、自分にしかできないことを作れ、と。物語の登場人物は能力があってもそれを活かす世界は作れない。だが、神様であるところの颯太なら、自分の能力を活かす世界から創造し、自分が進む道を自分で決められるのだから。

まとめるなら、過去を後悔して立ち止まっている暇があれば、自分が進む世界と道を創造して進め、といったところか。

目を覚ましたメテオラを踏まえ、颯太からいよいよアルタイルの創造主との関係が語られ始める。今回までのその内容自体は意外性はそれほどなかった。ただ、メテオラの言葉もあって、自分を守るような当たり障りのない表現に逃げることはなく、足を引っ張られる島崎さんを見て、暗い満足感を抱いたということまで話して、次回へ。

島崎さんが引っ張り上げられたところで、冒険だと口にしたことを適当に解釈すると、この頃から彼女は彼女の世界を創造し、物語のような冒険の道を進んでいたのだろうか。物語でいう使命のようなものを抱いていたから、生き生きとしていたり、どんどんと作品を創り上げていったりしたとか。



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