Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
とても良い

アシェラッドの見事な最期。自らの命と引き換えにスヴェン王を葬り、ウェールズとクヌートを守った。スヴェン王は己れの薄汚い奸計がアシェラッドを命を捨てるほどに怒らせるとは思ってなかったわけで、確かにそれは王者の誇りと本質的な資質に欠ける。
トルフィンはアシェラッドが死なない限り、自分の道を見つけるスタートラインにすら立てなかったということか。アシェラッドがトルフィンに遺した言葉は、トールズの先へ行くことがトルフィンの道(=本当の戦士になること)だという示唆だった。

トルフィンが本当の意味で成長するのを見たい。クヌートはこれからイングランドを掌握するための戦いを重ねるし、その先にはノルウェーとスウェーデンを統べる戦いが待っている。トルフィンはそこに加わって最後にヴィンランドを目指すのが筋じゃないかと思うのだけど、どうだろう。
まさにまだ序章の始まりでしかない。

個人的には、ここ最近で最も好きなアニメ作品の一つだと思えた。中世の北海沿岸史は、高校の世界史の教科書にも少ししか載っていない。クヌートについては北海帝国を築いたのに一行ぐらいしか記述がない。けど、このあたりのデンマークがイングランドを征服してデーン朝を築いて最盛期を迎えてすぐに衰退し、ノルマンコンクエストへ至るまでの歴史はめちゃ面白いので、そこをここまで掘り下げて描いてくれた原作とアニメに拍手を送りたい。
続編を切望する。



Loading...