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とても良い

新しい友達、知らない場所。ないない女子だった子熊の静かな世界が、カブとの出会いをきっかけに少しずつ拡がり躍動してゆく様子が丹念に描かれた回でした。新しい出会いに戸惑いながらもその喜びを噛み締める子熊の姿がとても可愛らしくこちらまで心がじんわり温かくなります。

子熊は基本的に表情の変化が控えめなのですけど、その分ちょっとした仕草や振舞いを丹念に描写していて、別れ際にカブをポンポンと叩いたり、意を決したようにリュックの肩紐を掴んだりと、全体の姿を使って丁寧に心情を表現しているのがまるで実写映画を見ているような感じで好きです。

それと本作品は笑顔がすごくイイ。妄想した後の子熊のはにかむ顔やバイクを見せる礼子のキラキラした表情、一緒にお昼を過ごす二人の白い歯を覗かせる笑顔。表情の変化が控えめな分笑顔がより引き立つのもあって、嬉しいのがぱっと実感として伝わってきてこちらも頬が緩んでしまいます。

あと、改めて音響と劇伴はホント素晴らしい。エンジン音の臨場感にはゾクゾクしたし、劇伴は作品にそっと寄り添うような曲が選ばれていて拘りを感じます。優しく繊細な曲調はそのままに今回は子熊の変化に呼応するようにやや明るめで賑やかに躍動感のある曲調になったのが印象的でした。



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