Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
とても良い

廃墟、文明の跡。そして人の世に関わりなく佇ずむこの世界。その一瞬一瞬の美しさ、清々しく澄んだ空気感がスピアヘッドが初めて手にした束の間の自由と開放感を象徴するようでたまらなく好きです。本作は登場人物の心情を映すセンチメンタルな情景を描くのが本当に上手い。

帰れる所がなくあてのない旅をする彼らは”帰りたい”という言葉を残したレギオンを弔って何を思ったのだろう。死以外どこにも帰れる所がない、そう感じている彼ら。赤毛のアンが旅の帰りに、でも一番素晴らしいのは家へ帰ってきた事よ、そう言っていたのを思い出します。だからこそ、肩の荷を下ろし終え何処か空虚にもみえたシンが、新しい居場所を探しに行こう、そう言い出した時、彼らの中に差しこんだ希望を感じて心が温かくなりました。と思ったら一転、またしても不穏なラストに次回が気になるところ。



Loading...