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ぷーざ
@pooza

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とても良い

ジャンプコミックス11巻収録分。
先の展開のネタバレを多く含む。以下、原作を完読してない方には、読むことを全くお勧めできない感想。

原作を損ねることのない、いやそれ以上と言っていい。バラン編はどうしてこうも、見どころあるシーンがとめどなく続くのだろう。
普通だったら1話を支えられるだけの、メインとなる見どころが3つもある。この密度よ。

「何度も教えたけど キミは勇者なのよ」
「キミの心からキミとあたしたちのかけがえのない思い出をうばった、許せない敵だわ!!」
原作と読み比べた上で、句読点の位置を原作とは微妙に変えてる。
とても大切なこのシーン、特に劇中唯一のキスシーン(だよね)がカットされていなくて安心した。このシーンのレオナを早見さん以外が演じるのが全く想像できない。
このシーンへの感想は、メルルの台詞と全く同じだ。レオナはなんと強いメンタルを、強い愛を持っているのだろう。(話は少し逸れるけど、原作のレオナの台詞、「キミ」表記はすごくいい)

バランとソアラの出逢いから新婚生活、そして別れまでの回想がある。
新婚生活が大幅に加筆されており大満足。足されたシーンが「バランが子供をあやす」という、先の展開への伏線となるシーンである点も、これまた素晴らしい。ソアラもすごくかわいい。
細かいところだと「君と暮らした毎日は…楽しかった…」から「君と暮らした日々は幸せだった」へと、愛情表現がよりストレートになっている。
公開処刑からバランの怒りのシーンまで、涙なしには観られない。

ヒュンケルの復活と、ラーハルトの決着。
敵の最大の技をあえて出させて、そこに罠をはるヒュンケルが熱い。原作最終盤の、「天地魔闘の構え」の攻略を思い出した。
ラーハルトが言った通り、剣も鎧も持たない状況。グランドクルスを初めて撃った時と同じ「命そのものを武器」としなければならない状況で、アバンの使徒の証「アバンのしるし」を小道具として使う。
ヒュンケルは、かつてレオナが命じた通りに、アバンの使徒として生きていた。そのアバンの使徒というアイデンティティ、それ自体が切り札となっている熱いシーンである。

ソアラの話に戻るが、「太陽」のようと喩えられた。
女性としての暖かさの比喩だけでなく、より具体的な意味がきっとあるはずと思っていたのだけどね。



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