何もかもが酷い(笑)
正体不明のロボと共闘して大きな力を振るった隊員を尋問するのは考えてみりゃ当然なんだけど、「ブレイバーンとは何だ?」と聞いてる時点でそれはもうギャグなんよ
あと、ブレイバーンの人の話を聞かない態度もギャグ感を増幅させているね(笑)
今の処、イサミとブレイバーンに全く相棒感はない。イサミは巻き込まれた側でブレイバーンは人の話を聞かない。あと、イチイチ言動が変態っぽいから余計にイサミと心が通じ合ってる感が無い(笑)
だからこそ、司令部すら気が滅入る遣り取りに終止する中で全てを繋ぐ存在として機能したのがスミスかな
軍はイサミを敵かと疑う。対しスミスは救世主の可能性を提示する
現実にイサミはブレイバーンに乗るつもりなんて欠片も無かったのに味方を救う為にブレイバーンに乗って戦う道を選んだ。その意味で彼は救世主へと変化し始めたと言える
まだ自分がブレイバーンと一緒に戦う理由なんてこれっぽっちも納得できていないのだろうけど、それでも戦った点は賞賛すべきなのだろうね
それはそれとして、あのEDは一体何なのか(笑)
OPや本編が割と真面目にバカやってる内容だったから、せめてEDぐらいは落ち着いた曲調でやってくれるかと思いきや、半裸の男二人が熱唱するなんてちょっとどうかしている(笑) 手を合わせ結ぶシーンなんてつまりそういう暗喩なのだろうし
真面目に巫山戯過ぎている本作、何処もかしこも目が離せないよ(笑)
好きを自覚した雪が逸臣への想いを積み上げるかのように彼に近づいていく様子はいじらしくて可愛らしくて、そして温かな愛情に満ちているね
特にあの手話ノートなんて雪の想いが溢れ出してくるかのよう。なのにノートよりも本人から教わる事を選ぶ逸臣の接近力……!
雪の予想を軽々超えてくる彼だからこそ、雪をドキドキさせるのだと判るよ
そんなタイミングで登場するのが他の女というね…!
雪は相手を見て会話するから、視界全てで相手の意志を汲み取ろうとする。だから逸臣が納まるフレームに仲の良い別の女性が入ってくると、逸臣と意思疎通出来ないかのような感覚が生まれてしまうのかな
かといって、そこで落ち込み過ぎずに恋する乙女として頑張ろうと思える彼女は強いね
恋の強さを覚えた雪だから迫る門限や桜志が居ても走り出せる
そして逢えた逸臣は普段通りのテンションだから、雪も変わらぬ交流を再開できる
でも、逸臣とはまだ全てを打ち明けられる間柄ではなくて。でも手を握っている間だけは言葉を交わし合えるから
想いを交わしつつ、交わさない想いも有る二人の様子がとても尊い……
もう半ば告白しているんじゃないかと思える雪と逸臣だけど、好きを伝えてないから、互いに別の異性の存在を気に掛ける。恋に不安があるから指を交わして何かを確かにしたいのかもしれない
また、雪視点では不安な存在と言えるエマだけど、彼女とて恋に悩む女性。そんな人が見つけてしまった雪と逸臣の恋の形跡は彼女に何をさせるのだろうか…
話の構図は前回と似たタイプか。事件そのものは簡単でも解決編で明らかにされなかった要素や事件を取り巻く別の謎が視聴者をモヤモヤさせる
余計なものに触れる必要は本来ない。猫猫もそれは弁えているというから必要以上の推理はしないというのに、謎の方からやってきた感じですよ
食中毒事件は知識さえあれば解決は容易。前回と同じだね
でもあの推理じゃ昔の食中毒事件や犯人に知恵を授けた者の正体までは判らない
でも知り過ぎない話し過ぎないよう自分を律する猫猫には不要な真相だからこそ、別の謎は靄のように漂ったまま誰にも触れられない
事件以上の謎として接近してきたのは羅漢だね
ボヤ事件の噂から猫猫に興味を持っている点は明らかだというのに他に関心事があるように話を曲げるから彼の正体を判らなくさせる
何やら不吉さを覚える猫猫からして、謎の向こうからやってきた新たな謎は彼女に思わぬ危険を齎すものに成りそうな…
せめて壬氏へ不意に見せてしまった悦楽顔のように、猫猫が喜びを覚えられる要素が有る話となれば良いのだけれど……
というか、酷い妄想にふけっていたからって壬氏になんて表情を見せているんだ。見てしまった壬氏もかなりアレな感じになってしまったし(笑)
小鳥の捕獲を目指す魔法使い試験は実質的に狩りのようなもの。そして狩りと捉えた場合、今回行われた全てが狩りに思えてくるのは面白い
合格を目指す魔法使いは小鳥を狩る。他の魔法使いは小鳥を持つ魔法使いを狩る。そうして協会は強い魔法使いを狩る
ならフリーレン達はその狩猟関係から生き延びる術が求められるわけだ
小鳥は無闇矢鱈に狩れるものではない。観察し生態を掴み捕獲方を定めた上で狩猟に入る必要がある
でも、その際には自らも知る必要がある。竜に怯える己、意外と仲良しなラヴィーネとカンネ。そうして見出だせるのは捕獲に必要な手順
手の内の札を使えば小鳥は狩れる。でもそうすると他の狩猟者に手の内が知られてしまう構図
フェルン達は小鳥を捕まえた為に他パーティから狩りの対象に選ばれる
またフリーレン達は小鳥を捕まえる為に湖を凍らせる手法を採ったけど、それによって彼女らも注目を浴びる、つまりは狩猟者から観察されてしまうというわけだ
デンケンという実力者により説明されるフリーレン達のみならず他受験者の思惑。ああも盤面を把握出来るなら、彼は狩猟者として一級品と判るね
始まるのはこれまでの魔物が人を狩るような戦いとは異なる人間同士の狩り合い
相手を殺すのが目的ではなく、目的を達成する中で相手を死なせても良いとする戦い。だからそこで採れる戦術も幅広くなる筈というのに、古い戦い方に終止するフェルンの対人戦は果たしてどのようなものか
狩りの中でフリーレンやフェルンが見せるだろう知恵と力、次回も楽しみだね
友崎による花火改造計画、その中でかつて自分が受けた練習法を講じるわけだけど、花火には不向きな部分もあったようで
友崎は友崎のゲームを通してリア充を目指している。なら花火だって花火向けの人生攻略法がある。それを探る回となったね
根暗ぼっちだった友崎と既に居場所のある花火では必要とする武器は異なる
でも自分の武器しか持たない友崎では花火にはどんな武器が最適か判らない。だからこそ花火改造計画の参加者は少しずつ増えていくわけだ
それは単純に花火の味方は居るのだと彼女に教えるものでも有るね
そうして見えたのはクラスメイトへの興味の薄さ
まだそれを武器と言える程ではないけれど、試行錯誤を通して攻略の鍵を見つける様は本当にゲームめいているね
そうした流れだからゲーマーの友崎がリーダーに推される流れにも納得できる
一方でこの集まりは参加者にも人生攻略の場となっているね
水沢も竹井も集まりを通して花火を知るし、特に水沢はこの集まりも学びの機会となっているかのよう
また友崎も花火を育てる自分、それに反する日南という構図から彼女を学んでいる。少しずつ強調される日南の仮面、人柄の良さが見え始めた花火と反比例しているかのよう
特別試験が無いからとて穏やかな時間とならないのがあの学校の特殊性か
突如流れ出した様々な憶測や噂。それは一見すれば高校生らしい無責任さを感じるものの、一方で競争激しい学校ならそこに特別な意図はきっと存在しているわけで
一ノ瀬に訪れた試練に対して、綾小路はどう関わるんだろうね?
軽井沢や平田がフリーになった驚きを吹き飛ばす山内と坂柳の接触。前々回のアレを覚えていれば坂柳の意図は見えるものの、だとすればそれが一ノ瀬への攻撃とどう繋がってくるかまでは見えない
下らない憶測や噂だとしても操るのが坂柳なら、そこに危険な意図を見出さずに居られないもの
だとしたら、犯人を坂柳と察しつつも何も手を打たない一ノ瀬の意図も気になる構図となっているね
掘北が手を差し伸べたというのに拒絶した一ノ瀬。こうなると彼女が一方的にやられているというより、これはこれで彼女の戦い方なのだろうと思える
そんな彼女に過剰な助けを与えるのは間違いかもしれない
それにしても今回の綾小路は多くの女子と関わりを持ったね。いつの間にか彼も頼りにされる存在となったようで
でも、そうなれば厄介事も抱え込むわけで
坂柳や一ノ瀬の意図が見えないままに巻き込まれる憶測や噂を用いた攻撃、綾小路はこの局面でどう動くのが正解と言えるのだろうね?
闇の正体がただの少女と判明し、更に真介も農民出身であると知れた事で物語に深みが出てきたような
どちらも社会の弱者、これを基に真介は力が必要と言うけれど、それが必ずしも正しくないのは灼岩の在り様が示しているね
力が無いから利用されたのか、力が有るから襲ったのか?それを問う内容となっていたかな
灼岩はその見た目により村から排斥されてしまった
なら真介が望んだような力を手に入れた彼女は社会的強者になれたのかというと話は単純じゃない
故郷を滅ぼした彼女は弱いとか強いとかそういう次元ではない罪を負ってしまった。記憶を失った間の出来事だったから許されるとも言い難い
だとしたら、たまの協力で力を得ている迅火にも似たような事は言えるね
彼は闇を圧倒する力を持つ。でもそれは必要以上の力だから、より強い者への挑戦を許してしまう
喧嘩両成敗としても本来は不要である筈の断怪衆本山への強襲。この理不尽を許してしまう強さとは本当に正しいものなのか、それを考えさせられる構図でしたよ
逸臣への気持ちが恋か憧れか探る雪の行動はいわば自分と相手を探るようなもの
手話や口話は相手を見なければ伝わらない。だから会話する際の雪と逸臣は相手を直視する事になる
雪にとって逸臣の手話や口話を見る事はそのまま自分の気持ちを知る工程となるのだろうね
Aパート時点では雪と逸臣の会話は不完全
逸臣の言葉を知る為には逸臣を見なきゃいけないのに恥ずかしい
逸臣が雪の言葉を知る為には雪の文字を見なきゃいけないから必然的に距離が近くなる
それはドキドキする瞬間では有るだろうけど、会話としては少々の問題が有る
逸臣が雪の世界に入り込むように手話で会話してくれたのはとても尊い瞬間。だからこそ、雪は彼の言葉から自分の気持ちを知るわけだ
…その後に奇妙なお土産を渡してくる逸臣は独特のセンスを持っているけども(笑)
でも、その土産は雪の知らない世界を逸臣が知っている証明であり、雪がそもそも目指した外の世界の象徴とも言えるのかな
雪を気にかけているのだと察せられるが、一方でそれを雪に伝えようとしない不器用さが目立つ桜志
彼の在り方は逸臣と真逆なんだよね。逸臣が外の世界へ連れて行ってくれる者なら、桜志は内へ留めようとする者
でも、駅前のシーンやりんへの注意に現れるように彼なりの遣り方で守ろうとしている一面もあって
そんな臆病なゆびさきから伝わりきらない感情がもどかしく思えてしまうよ
一応事件は起きるものの事件性の無い簡単なタイプ。また、前半部のお色気授業も気が抜けている
その意味では何も起こらなかった回と評しても過言では無いかもだけど、その反面何も起こしていない者達の動向も気になってしまう作りとなっていたような
妃教育という名で桃色空間が展開される講義が行われるなんて良いのだろうかと疑問に感じてしまうが、それはそれで後宮に居る妃のお努めなわけで
ノリノリな玉葉妃や梨花妃の夜がどうなってしまうか気になってしまうよ(笑)
逆にお勤めに興味を持たない楼蘭妃は何を考え後宮入りしたのか…
食料庫のボヤ騒ぎは不注意と無知に拠るものとライトミステリな事件
現場を少し見ただけで真相に到れるから重要性を見る事も出来ない
それだけに何も語らないモノが逆に目立つ。猫猫のように真相に気づいただろうに素知らぬ顔の羅漢、倉庫番が持つには立派過ぎるキセル…
何も無い点が奇妙に思える回でしたよ
前半で地に足付いたSFロボット戦争ものかな?と思わせてからの勇者ロボ&主題歌熱唱は流石にズルいって(笑)
後半部は見ていて変な笑いが漏れてしまうのだけど、それはネガティブな笑いじゃなくて、「これで良いんだよこれで」な要素を「ここまでやっちゃうのか…」と感嘆の笑み。そのくらいに満足度の高い初回でしたよ
人類にとって絶望的な強さを持つ敵陣営に対し色々と無茶苦茶なイサミとブレイバーンが主軸となって抗っていくのだろうけど、それだとスミスの役割が無いわけで
イサミがあのぶっ飛んだ状態になるなら、スミスはスミスでどうなっていくのかと期待せずに居られないし、きっと期待以上の展開を見せつけてくれるのだろうと信頼出来る内容となっているね
視聴前はここまで心を沸き立たせてくれる作品とは全く予想していなかっただけに、このギャップのズルさには感服してしまうよ
土地と過去を巡るこれまでの旅とはまた違う魔法使い試験
フリーレンが6人の人間に負けた事が有ると語るように、この一連のEPは人間やその魔法使いの魅力を探る話となりそうな
またフリーレン自身も長命故に気付けなかった人間性が強調される作りとなっているね
フリーレンが持つ聖杖の証は知る人が少ない為に何の証明にもならない遺物に。人も物も証明しないフリーレンの素性、だからヒンメルの言葉にも納得できなかった
でも、フェルン達が今の彼女を知ってくれている事に価値を感じている
すぐ死んじゃう人間から得られる証明にフリーレンは安らぎを感じられるようになった
試験はいつものメンバーでなく初対面の相手と組む事に
ヒンメル達との旅ではフリーレンは信頼を築けなかった。でもその経験がフェルン達と信頼を築かせている
なら全く縁もない相手であればどうか?
ラヴィーネとカンネはすぐ喧嘩する不仲。シュタルク達に関してザインに一任していたフリーレンが仲裁役に回るほど
フリーレンに求められるのは彼女達から信頼を得るよりも、2人の関係性の観察
見えてくるのは案外彼女らの仲が悪くないし相性も悪くない点。それは観察し、対話したからこそ判るもの
それを土台として、これまでと一風変わった選抜試験にてフリーレンの人を知る気持ちがどのような意味を持ってくるのか楽しみたいね
紺野をやる気にさせるなんて、伝手を持っていない友崎には難題。それをゲーム的思考によって解決するというのは本作ならではの攻略法
でもゲーム的に考えるからこそ落とし穴に嵌まる。ゲームはボスを倒せばクリアでも人生にクリアは無い。問題解決後の新たな問題には別のアプローチが必要と見えてくるEP
紺野をやる気にさせる為に中村への好意を利用するのは妙手。でも紺野の想いが叶わない状態なら悪手になりえる
ただ、平林への嫌がらせは時間経過で収まる可能性は有ったのかな。そもそも八つ当たりだし、平林は何も返して来ないから
続く花火への虐めは花火が反応し続けるから苛烈になった。紺野は引き際を失ってしまったと言える
双方に過ちがある状態。普段の日南ならここでアプローチの変更を提言出来るのだろうけど、彼女は彼女で花火を肯定する過ち
誰も彼も間違っている状況で人生の攻略法を変えられた友崎だから気付ける花火の攻略法
花火が誰かに助けられるのではなく、花火自身が自分を助ける為に行う人生攻略。虐め問題を前に本作は新たな局面を迎えそうだ
「アレ?話飛ばしたっけ?」と困惑するくらいにダイジェストに話が進んでた……
真っ当にグループの結束を高め高得点を狙っていく綾小路属するグループに対し、南雲の戦い方は真逆。結束を乱す事で狙いを成就させる
そうして強調される南雲の人間性が今回の肝となったのかな
結成時はバラバラで信頼も皆無だったグループが就寝時の打ち明け話から結束し始めるのは面白い展開
元々は敵対してるから他クラスの人間なんて信じられない。それを試験に苦しむ同士として信頼させ結束させる。青春っぽい光景だね
一方でそういう風に誘導した橋本の実力も見え隠れするが…
他方で南雲がしたのは信頼を許さない自爆攻撃
試験の仕組みは綾小路のグループで見られたような結束を求めているのに、南雲は学校のシステムを利用した悪意を見せつけた
掘北学は身を切る救済を行った点を考えると、掘北学から南雲への代替わりは学校どころか試験の傾向さえ変わるのではないかと思わせるものとなったね
原作既読
同作者の『惑星のさみだれ』が哀しい出来に終わったため、本作に対しても戦々恐々としていたのだけど、初回はまずまずの印象
世直し姉弟と流浪の剣士、そして闇。それらがどのように交わるのかじっくり見届けたいよ
人々の命は軽く道を外した無法者が跋扈する時代。いわば他者を顧みる事が少ないだろうご時世に世直しを標榜する迅火とたまは異質
そんな2人は互いに同質というわけでもなく、人間好きのたまと闇を愛す迅火と異質。当然、真介も2人と異なるタイプ
そのような2人と真介が闇や人が蔓延る世と関わっていくかが本作の見所となりそうだね
原作既読
音の無い世界を生きる雪に対し、逸臣は音の有る世界に居て物理的にも世界を見ている。二人の間にコミュニケーション手段はないように思えてしまう
けれど相手に近づこうという意思がコミュニケーションの端緒となり、そして淡雪のような恋に繋がっていく様子は本当に尊いよ
本作を見て改めて感じるのは雪のコミュニケーション手段の多さかな
聞こえなくても手話で話し口で聞き取れるし、スマホやボードも活用している。割と普通に話せる
それでも異なる世界の住人として扱われてしまうから、相手が自分をどう見ているかに敏感
そんな雪の前に舞い降りた逸臣は全く異なる目で見てくれる人
それでもいきなり彼の世界に行く事は出来ないから、繋いでくれる役としてりんが居るわけか。彼女とて恋する乙女だし
でも、全てを繋いでくれる訳ではないから時には断線も起きる
それを予想外の勢いで踏み込んでくれる逸臣は本当にイイ男だよ
そんな彼でも難しいのは雪の世界に入る事のようで
雪の世界は発話だけじゃ入れない
それを逸臣は手とゆびさき、更にはLINEでも通じてくれた。でもそれ以上に…
雪の世界に入りたいとそう『言ってくれた』点が何よりも世界を越えて雪と話したいという逸臣の想いを感じさせたよ
原作でも素晴らしい恋愛描写をしてくれた本作、アニメでも充分期待できそうですよ
2クール目初回は穏やかな話となったね
今度の猫猫は攫われたのではなく、自分の意思で後宮で務める事になった
つまり猫猫自身のそこで働きたいという意志が肝要になる。けれど、周囲の懸念や心配を他所に猫猫はどこか気の抜けた再出勤となったような(笑)
対して秘めた熱情を持っているのが壬氏か
壬氏の事情は曖昧なものの皇帝を前に何かを狙っている様子が伺える。彼は彼で与えられた職場にて何かを成そうとしている。天性の美貌を利用して
その企みの中で猫猫の扱いは駒から気になる女の子に格上げされたのが今後の彼にどう活きてくるのかな?
熱情に違いがあるから猫猫と壬氏はどこか交わらない。壬氏は猫猫を取り立てようとしているのに、猫猫は官女試験に落ちてしまう体たらく
別口では壬氏の色香に惑わされない部分は彼女の美点となるけれど、同時に壬氏に魅了されない人間であるという点も見えてしまうね
気になってくるのは新たな舞台でどのような難題が降りかかるのかという点かな
既に怪しい素振りを見せる人間は登場している。彼・彼女らが今後どのような形で猫猫と関わりそして独り言を発さずには居られないような難題を提示するのか、今後に期待させる話となったね
フリーレン達と別れるべきかという選択は他方でこのままパーティに留まるべきか先に進むべきかという選択を突きつけるものでもあるね
ザインはフリーレンが道を示してくれたから村から出れた。でもそれは彼女らと仲良し小好しする為では無かった筈で。彼は改めて旅立つ決断が求められたと言えるね
離別前の1ヶ月間は言う程は皆と一緒に過ごさない。それはザインにとってあのパーティが居心地良いものだから引っ付いている必要がない証
それは停滞のようなものだから再び進む事が求められる。似たような経験をした同類へのフリーレンの助言とて更なる進展を求めている。進んだ事で得られた体験は楽しいと伝えてくる
離脱時、静かだと呟く彼の中にはまだフリーレン達と旅した楽しさや温もりが残っているのだと感じられるよ
だからこそ彼の再加入がいつになるのか待ち遠しくなってしまうのだけど、それは本当にいつになるのだろうね?
別の面から見ると、今回の件はパーティからザインが欠けたという話になる
シュタルクとフェルンの仲介をしてくれる人物が居なくなった。彼の残した手記が体調不良の理解を助けてくれるが、そもそもの不調をすぐに見抜けないし、治すのも一苦労
ザインはもう頼れないのだから別の頼りが必要になるわけか
一つは仲間同士の助け合い、でもこれはいつもの事
もう一つが人の温もりか。苦しい時に握ってくれる掌は何よりも労りの気持ちを教えてくれる。それはもしかしたら僧侶が使う魔法以上の効能かもしれない
今居る仲間の温もりだけでなく、かつての仲間から与えられた温もりや道中で出会う温もりを糧に彼らの旅は続いていくのだろうと思えたよ
元弱キャラの友崎がクラス内でポジションを獲得し強キャラとなっていく過程が見られる本作、まさか2期が見られるとは…
コンティニューした彼の人生攻略は多人数が関わる球技大会から。多人数を操る術の無い友崎がどのようにこれを制するか、ゲーム的だからこそ面白い
球技大会のキャプテン決め、男子と女子の違いは印象的
真っ先に立候補しながら周囲からイジられる為に役を任された竹井
他薦が2回も外れた後に役を押し付けられた平林
空気の支配としては共通しつつ、竹井はポジティブで平林はネガティブ。だから解決しなければならない課題となる
かといってエリカへのツテが無い友崎にいきなりどうにか出来る手段はない。という段で情報収集し、協力者を集う流れは非常にゲーム的
ゲームは一人じゃ詰まらない。友崎だけでなく指南役として日南が関わる事で面白いイベントとなりそうで期待が膨らむ初回となったかな
3学期始まって早々に特別イベントとは飛ばしてる
これまではクラス間対抗がメインだったのに、他クラス他学年と協調して高得点を目指す混合合宿とは異様な話
また合宿という場でも有るから学力は頼りにならない。なら各生徒は何を頼るべきかという点が見える初回となったかな
綾小路が掘北から頼りにされないように、食事時の風景から察せられるように、今回の合宿で物を言うのは信頼か
ただ、信頼とは生まれ持ったものではなく普段の素行が基。リーダー格の一之瀬達やら寝起きの諍いを仲介した橋本のように
協調性から来る信頼が合宿では求められる
そうなると、綾小路の特異性がどう活きるのか気になるね
綾小路は会話量が少なく実力も見せないから表向きの信頼は無い。なのに坂柳から作戦方針を明かされ、堀北学から南雲対策で頼られる
そんな裏向きの信頼を持つ彼がこの合宿でどう動くか気になるね
島の真実を知って以来、戦い続けてきた少年少女達の嘘みたいに幸せで嘘みたいに平和な、でも嘘偽り無い日々のお話
この後の時系列でサヨナラした人物が元気に生きている光景を見られるだけでも貴重なのに、それをにこやな笑顔を伴って描いてくれる本作は確かに平和なお話だったのだと思える
本作で描かれたのは一騎達がパイロットではない別の道を模索するまでの物語
唐突に平和が壊され戦場に放り込まれた彼らにとって、今更別の道を自ら模索するなんて難しい話。かといって無闇に戦い続けるのは間違いであると示すのが一騎の生存限界だね
平和は永久に続いて欲しいと願うものだが平和に身を置く自らが有限なら命の使い方を考えずに居られない
でも、そんな事は島にいる誰もが考えてる事かもしれなくて
だから誰もが己の役目に生き急ぐ。それは時に遠見のように無謀な振る舞いとして諍いの元になる
それを別角度から見られるのがカノンだね
一騎達とは逆で、戦場から平和に放り込まれたカノンにとって命の使い方とは明日を生きる事。損なう為ではなく保つ為に命で在り続ける
カノンが竜宮島で平和を知ったように一騎達も彼女から平和を知る
命を保てれば、ファフナーに囚われていた少年少女が別々の道を選んでも平和なままで居られるのかもしれない
このEPを見て穏やかな気持ちになった部分が有りつつも、幾人かの人物についてこれから訪れる悲劇を知っているだけに微妙な気持ちにもなりつつ……
それでも悲劇の彼方に置き忘れてしまった彼ら彼女らの笑顔や平和を再び見られた事には大きな意味が有ったように思えるよ
遥か昔に小説版を読んだ気がするのだが、ぼんやりとした印象を第1話第2話について覚えているのみで終幕の第3話が全く記憶になかった為に補完する意味合いを込めて鑑賞
見終わって最初に出てきた感想としてはとても美しく美術的な青春風景と男性的な恋愛観が内包された作品といった処だろうか?
貴樹と明里の恋は何段階か存在しているね
出会ったばかりの頃は小学生らしい淡い恋模様が見え隠れしている。一緒にいるけどそれ以上の意味を持たない、持たせたくない。それが中学進学に拠って崩れ、一緒にいる為に栃木まで向かうわけだけど、その道は事前の想像に無かった困難に満ちたもの。これは2人の関係が空間的に離れてしまった点を暗示しているかのよう
だからこそ、キスをして特別性を見出そうとしたのかな?でも貴樹も明里もそれまでの二人を繋いでいた手紙の事を言及できなかった時点で2人は既に一緒に居られない事実を自覚していたと言えるのだろうね
第1話では手紙を出す明里と会いに行く貴樹と双方向的な繋がりが描かれたけど、第2話では花苗という別の少女に拠って2人には繋がりが有ると間接的に描いているね
花苗から見れば貴樹は一人で居る事が多くて、それが花苗には他の男子と違って見えた。でも、それは視聴者には判るように貴樹の心が此処に無いからそう見えてしまうだけで。心が在る場所は精神的な世界であり、そこでは明里と一緒なのだろうな。空間的な距離があるからこそ精神的な一緒を求めていたのかもしれない
そんな状態では他の人物と心を通わせるなんて出来る筈がなく。第3話で破局した女性も同じ理由か
第3話では2人の繋がりが完全に絶たれた様子が描かれるけど、貴樹より先に明里の方が別の道を選んでいる為に貴樹の虚しさが強調される形に
この頃の貴樹は働いているわけだから空間的な距離は関係ない。それでも明里の傍に行けないのは精神的にも既に離れていたから。明里はそれを認められたから新たな恋というか人生へ進む事が出来た
なら、貴樹に求められるのは既に自分達は離れ離れになっていると自覚して別の道へ歩みだす事で
再び出逢えたかもしれない明里を前にして、その再会を阻んだ電車に憤るのではなく、電車を越えて会いに行くのではなく。桜舞い散る光景に背を向けて歩き出せた様子は貴樹がようやく失恋を終わらせた瞬間と言えるのかもしれない
と、色々見えてくるものは有るものの、全体的に貴樹を主軸とした恋愛性が作品を支配している為に貴樹にどう感情移入するかで作品評価が大きく変わりそうだなと思ってしまったり。特に第3話は状況が語られる貴樹と語られない明里の落差をどう捉えるかも評価に影響しそう
個人的には第2話の花苗はもう少し報われて欲しかったと思ってしまったり
また、絵と脚本のバランスが少々難しい事になっていると思う部分もあったかな
背景や情景はとても美しく仕上がっていると思うだけに、絵によって充分に表現されている心情をモノローグでも言及してしまうシーンが幾つか見られたのはクドく感じられたり
それだけに台詞が無くなって主題歌が大きく流れて貴樹・明里・花苗の恋物語を美しく描き出すシーンはとても上手く嵌っていると逆に思えてしまったよ
最後のレースをどう飾るか、ライバルはどう送り出すか、観客はどう見届けるか
訪れた一つの終幕へそれぞれが全力で臨む事は変わらない。でも臨む意気込みが変わってくる
志したお祭りそのものにはならなくても最高のレースにする。そのようなキタサンの願いの影響を誰からも感じた最終回となりましたよ
キタサンを彩る特別衣装は格好いい上に彼女が背負うGⅠ6勝という輝かしい栄光を表しているかのよう
それを着込む彼女の覚悟は充分に固まっている。ならライバルや観客の覚悟はどうかと言えばそれも問題ないようで。キタサンが去るからと容赦したりせずライバルは走り、観客は声高くエールを送った。それらが合わさった時にスターが輝くステージへと変貌するね
誰もが声援を送り、キタサンがそれに応える。ラストランであろうと変わらない関係
そうして作られたお祭りはこれまでで最も輝きを放ったのではないかと思える程。キタサンがピークを過ぎてからも気力を絞って走ったから作られたもの
スターの終幕を有終の美として飾る。それが実現したステージはとても尊い想いが沢山詰まったものと感じられましたよ