時は戦国。
醍醐の国の主である景光は、
ある寺のお堂で十二体の鬼神像に領土の繁栄を願い出た。
それと引き換えに生まれた景光の世継ぎは身体のあちこちが欠けており、
忌み子としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。
時は流れ、鬼神は景光との約定を果たし、国には平安が訪れた。
そんなある日〝どろろ〟という幼い盗賊は、ある男に出会う。
それは、鬼か人か
両腕に刀を仕込む全身作り物の男〝百鬼丸〟は、
その見えない瞳で襲い来る化け物を見据えていた。
どろろ(ちいさいほう)と百鬼丸(おおきいほう)のお話。百鬼丸がしゃべらない分、どろろがよくしゃべる。声はまぁあれだけど途中で慣れる。
映像がきれいというか、作画がしっかりしてて戦闘シーンも見ごたえがあったし、どろろの表情が可愛かった。
鬼神や妖?化け物?の話とそれに巻き込まれながらも生きてく人たちの話。百鬼丸は親のせいで鬼神に体をとられ、取り戻すために戦う。どろろはそのストーカー(?)、気づいたら相棒になってる。化け物は人を食ったりするけどそれに理由があったり、人が生きていくために化け物を利用したり・・・となんだか切ない話もいっぱいあった。
話もきれいにまとまってて、こちらも見て達成感があるというか感動する。最後はそこそこハッピーエンドでよかった。人はいっぱい死ぬ。戦国時代前の時代(ということは室町??)だから仕方ないね。
個人的には地獄堂とかで流れる劇伴が厳かでかっこよくて好き。
他にない世界観で、飽きずに見続けられました。
勧善懲悪ものほどの爽快感や、深く考えさせられる強いメッセージ性を感じることが出来なかったので、特別心に残る作品とはなりませんでした。
原作は未読ですが、単純に、このアニメ単体で観て名作だと感じました。
後半の多宝丸一行との対比、最後の対決に向けてぐいぐい引き込まれました。
原作を忠実に再現するだけが能じゃない。作品の魂・面白さを表現するために、何を変えて何を残すかを考え抜いて作り上げたのだろう。漫画や小説のアニメ化、また実写化など、リメイクに関わる人たちには是非お手本にして欲しい。
因縁というか因果応報というか呪いというか、そういうおどろおどろしい運命から逃れられない感じが良かったです。あの仏像が並んだお堂が象徴的だと思いました。絵も独特でした。結局どろろが受け継いだあれはどうするんだろね。都合のいいところで必ず出てくる坊さんw どういう過去なんだろう。
原作超えしてるかもしれない。結末もよかった。
OP変わってからなんか合わなくて話も入ってこなくて途中で脱落しかけてたけど、23話、24話とめっちゃ良かった。おのれ靖子。
最後終わり方と新OPの明るさがリンクしたような気がしてそれもまた良かった。
どういう物語だったかは見る人の置かれた立場に映されてだいぶ変わるかも。
粗いとこもあったけどそれだけ骨があって見てる側がバーンと殴られる良い物語だったと思います(上から
手塚治虫らしいお話で面白かった
原作未読だったので、どろろが人の名前だったことに驚いたな