ひまわり兄妹とのバトルはパロディに殆ど頼らず、いい感じにナンセンスで楽しんで見れた。ただ、今回も強敵はスレイヤーに倒されて難を逃れる、というパターンを踏襲してしまったのが残念。
調合師の薬はパワーアップ効果を発揮したが、ということは調合師はショボンの関係者ではないのか?それともショボンともオタクヒーローとも思惑の違う第三軍ということ?
そもそも「わんく」って何?
オタクたちの再興という重責を背負うオタクヒーローの心理に切り込む回。気丈に振る舞うオタクヒーローもその心は揺れ動いているという描写は良かったし、先の見えない状況だからこそパーティを開いてガス抜きをするという発想そのものはまっとうだが、オタクヒーローが自虐する通りそんなイベントをやったらショボン軍との激突は必至なわけで、みんなそれを考えてないのはちょっとレジスタンスとしての自覚がなさすぎる。
常日頃から妄想と隣り合わせのオタクだからこそアダムのチート空間でも戦えた、って発想は良かった。
アナーキーちゃんの正体に関する伏線が張られたが、アナーキーちゃんも本質はスレイヤーと同じってことなのか。そもそも魔法少女とは何なのか…。
6話にしてようやくオタクヒーローと魔法少女たちのルーツが語られ、オタクヒーローの人となりと革命に身を投じる理由がわかったことで面白さは出てきたものの、魔法少女がオタクヒーローについていくことを決めた理由は「刷り込み」以上には見えず、いまいち薄味で残念。
オタクヒーローの秋葉原に対する思いって、海外住まいが長く本場のオタク文化に憧れてきた原作者のJUN INAGAWAの本音も入ってるのかな。
敵地に飛び込むなら変装の一つでもして、どうぞ。
うっすいパロディの乱打は、悪い意味で平成の「ニコニコ動画」のノリ。今回も唐突な登山漫画(多分『神々の山嶺』か)パロディや庵野秀明的な演出が差し込まれたものの、ただ「持ってきてるだけ」で、パロディを作風とする先駆者の『ポプテピピック』などと比べて愛が感じられない。前記したような薄味のパロディの積み重ねばかりで、この作品にしかないパワーが何も見えてこない。
浅い!!どこをとってもあまりにも浅い!!
コミューンの面々が「ショボン軍がオタク狩りを始めたのもお前ら若年オタクのせい(要約)」と主張してたけど、それはコミューンの面々の単なる被害妄想でしかなく、視聴者から見れば彼らの言い分は老害のヒステリーにしか見えず、全く感情移入できないし「旧世代オタクvs新世代オタク(オタクヒーロー)」の対立する構図も作れていない。
あっさい「池の水全部抜く」のパロディと、相変わらずな超ステロタイプオタク描写にも閉口。
見所はブルーのサービスシーンだけでした。
一話に感じた「面白いものを作ってやる!というエネルギー」はよもや錯覚だったのか…?
本作が意識しているであろう「ゼロ年代」に限らず、「流行のジャンルを徹底的にコケにしてギャグにする」という手法はさんざん擦られてきたやり方で、正直アナーキーでも何でもない。
作画も「ゼロ年代アニメへのリスペクト」では片付けられない汚さになってきたし、このままだと「下品な『電池少女』の焼き直し」にしかならないと思う。
「狂気の世界に『ピンクの象』」とはまたベッタベタな…。
ピンクちゃんのイカれた脳内の描写は、地上波の縛りもあろうが「健常者が頑張って考えた狂気」といった感じでイカれ感は薄味。もっと『まどマギ』のいわゆる「イヌカレー空間」のような唯一無二性を出してほしかった。
魔法少女が3人揃ったところで、アニメ損切の分水嶺である3話へ。どうなることやら。
気になるのはやけにシリアスなエンディング。ナンセンスギャグはジャブでこっからエグい展開が始まる伏線なのか…と推察もできそうだが、本作のノリを考えると『まじぽか』のように思わせぶりなだけで終わりそうな気もする。
ノリも古い!作画も古い!
なんというか、下品な『電池少女』と言うか…。まるでゼロ年代OVAのような軽薄でアイタタなノリと、同じくゼロ年代を思わせるあまりにもステロタイプなオタク描写に頭がクラクラ。悪い意味で『電車男』の時代のオタク描写を思い出す。
「無理解な人々からオタク文化を守る!」というテーマも、正直オタク文化がすでに生活の一部となりつつある令和の世にはそぐわない。一歩間違えると、制作側の歪んだオタク愛を押し付けてきた『ドラクエYS』と同じ道を歩みそうで不安。
とはいえ、「面白いものを作ってやる!」というエネルギーが感じられたのは確か。とりあえず3話まで見て判断。
原作履修済みだが、学院編のスタートももう約5年前(!)なので忘れている部分も多く新鮮な気持ちで見られる。所謂「魔法学校もの」の路線に進んだのは個人的には好みではないのだが、それでもなんだかんだで学院編以降も楽しく読めているし、1期のクオリティの高さからして斜め下の映像化にはならないだろうという安心感があるので期待大。
おお、これが噂のレベッカちゃんか(ファンアートだけはSNSで見た)。
今のところどこを取っても無難に面白いんだけど、心の底にまで訴えてくるものはないなあ。
TRIGGER特有の濃ゆい戦闘シーンは見ごたえがあった。
金持ちしか救わない警察に続いて金のためなら患者も殺す医者ときたか…「本当ナイトシティは地獄だぜ~!」と叫びたくなるような無法ぶり。
ルーシーはデイビッドを気に入ったようだが、それはそれとして仲間のメインにデイビッドを突き出す。この後どうなるやら。
資本主義が行きつくところまで行ったかのようなドライな未来社会の描写が、強烈な演出もなくフラットに描かれていることがかえって恐ろしい。
骨壺がまるで自販機のドリンクのように吐き出されるシーンはあまりのブラックさに思わず笑ってしまったほど。
常識人の主人公が常識から切り離された異界を舞台に、周囲の人格破綻気味の人々に振り回されていく…って、90~ゼロ年代のアニメやラノベで死ぬほど見た構図だなあ。ゼロ年代アキバの象徴である「メイド喫茶」という舞台もより「90~ゼロ年代感」を強めている。
内容はなんというか「汚い『ブルーアーカイブ』」と言うか…ギャグみたいに人が死んだけどあれはマジで死んだのか。
こういう下品なナンセンスギャグは水が合わないことが多いが、とりあえず3話までは見てみようと思う。
1話の爽快さとは真逆の、世界観説明を兼ねた重苦しい前日譚。
「ガンド」「アーシアンとスペーシアンの対立」といった重要なキーワードを散りばめつつ、
GUND-ARM=ガンダムの異常性などを演出で強く視聴者に刻みつけた素晴らしいプロローグ。
前日譚小説「ゆりかごの星」と合わせて、本編への期待値をさらに上げてくれた。
やはり一番気になる伏線はエリクトにルブリスが強く反応した理由…というかそもそもエリクトは何者なのかということ。
シリーズ構成・大河内一楼の過去作を考えると「GUNDを最適に扱うために生まれた強化人間的な存在」なんて考察がまっさきに浮かぶ。
こんな素人の考察(笑)が及ばないようなウルトラCが炸裂することを期待。
今までのガンダムにない新しい風を吹き込んでくれる、そんな予感のする一話だった。
決闘で女の子を奪い合うのは『ウテナ』、トマトが物語の取っ掛かりになるのは『スタァライト』みを感じる。ガンダムの世界にもついに百合の花が咲きそうな感じだが、この先立つ偉大な百合作品を思わせる演出は意図的なものなんだろうか?
戦闘面の演出も良かった。立派な武器を次々使い捨てていくグエルの戦法はいかにもお坊ちゃんらしいし、そんなグエルのディランザをビットステイヴで不動のまま瞬殺するエアリアルの姿は「普通のモビルスーツとは格が違う」ガンダムの異常性のよい演出となっていた。
あいつらがやっと帰ってきた!10年ぶりに見たヒーローたちの変わらぬ姿、そして虎徹さんとバーナビーのチームワークにテンション上がる。
スタッフ続投だけあってタイバニの「らしさ」はちゃんと引き継がれており、この先も期待できそうだ。
フェレスとアルガ以外の逃がし屋のキャラにいまいち好感が持てんなぁ。「アホと人格破綻者に振り回される常識人」という構図は良くも悪くも90年代的で、いまいち乗り切れない。
ヤクザの親分をかばうエクアの姿は、監督の「逃げることは悪いことじゃない」というテーマを表現していてよかった。同時に気になるのはエクアが何故逃がし屋となり、そうまでして誰かの「逃亡」を助けるのか、ということ。これが物語のキーポイントになりそうだ。
アクションは今回も最低限。